宝石デニッシュ


朝5時過ぎです、室温12度、二桁台と言うのは許容範囲なんだろうな。昨日もいつもの如く買い物と散歩だ。ラムーには鶏ひき肉は胸肉しかないと思っていたのだが、ブラジル産もも肉の挽肉があった、で買ってみた。1週間前のトマト缶の残りでミートソースを作ってお昼はパスタにした。作ってる最中に母が帰ってきて「美味しそうなパンを買ってきたわよ〜」と食卓に菓子パンを並べる。イラッとしてしまった、「それ、お昼ご飯?今作ってるんだけど?」とちょっと刺々しく言ってしまった。母は「じゃぁ…3時のおやつの時に食べましょう」と言って自分の部屋に入った。私はパスタ作り続行、父はしばらくの間じっとしていたが、そのうち食卓の上の菓子パンを食べ始めた。そりゃそうよね、目の前にあるんだもん、父に”待て”は通用しないよね。でも、優しく対応する余裕は私になかった、見て見ぬふりをした。母は生メロンパンを食べている父を見て「ちょっと!!」と言って取り上げ、残り半分は自分で食べていた。そんなこんなで、すぐにお昼ご飯になったのだが、まぁみなさん、もそもそと食べていらっしゃった。午後は、散歩から帰って、父はぐったりと休憩、私は破れた父のパジャマを繕ったりしていた。正気に戻った父は「どこか行く?」と聞いてきた。が、もうどこにも行きませんよ。「行かないかな〜」と答えると「ママは?ママとどこか行く?」と聞いてきた。そう、母はあまり私たちと一緒に行動をしないのだ。でも父は母と一緒にいたいみたいなのだなぁ。でも母は歩くのは好きじゃないし、食べるのも…歯が悪いから外食は難しい、私の車の運転だと遠出は怖がって乗りたがらない。温泉は烏の行水だから興味なし。どこに誘えばいいんだろう?と2人で考える。父はポツリと「京都?」と。う〜〜〜ん、新幹線案件か…と思いつつ「オーバーツーリズムだから人が多いよ〜」と否定的意見を発してしまった。すると「歳をとると行きたいところとかなくなるのかなぁ…」としょんぼりしているではないか。「紅葉の時期だし、曹源寺か後楽園だったら行くんじゃない?」と答えると「近いな」と苦笑いをしていた。そうこうしているうちにおやつの時間だ、母の買ってきた宝石デニッシュを食べた。母が買ってきたのは、宝石デニッシュのストロベリーとブルーベリー、そして生メロンパンを2つ。どれも立体的で決して老人には食べやすいとは言えない、私だったら配慮して買わない案件なのよ?でも母は自ら買うわけよね?ってことは自分的には大丈夫ってこと?とりあえず3等分に切る。母は自分の取り分を持って自分の部屋に入ってしまった。そう、食べているところを見られたくないのだ。まぁ、気兼ねなく楽しみたいんだろうな、わからないでもないよ?でも父は寂しそうなんですよ?で、晩ご飯はほうれん草の白和、以前はフードプロセッサークリーミーになるまで回していたのだが、今じゃボウルに入れてチャチャッと混ぜる、味も味噌と砂糖と納豆のタレを適当に入れて終わりだ。あとは鰯の梅煮(冷凍)とネギトロとアボカドの和物。で海苔を食べようと思って出すと湿気ていた。慌てて炙る。まぁ平和。