夜香る黒エール


朝5時半です、室温6度、ん、もっと低いかと思った。年末がこんなに忙しないなんて…何だろう、お正月を迎えるための準備?やはり大掃除をみくびっていたのが敗因だ。やっていないと母の気が治らないのなら来年は本当にちゃんと予定立ててやる!やります!あとね、窓拭きとか網戸掃除とか例年なら父と一緒にしていたのよ、今年は父が離脱。「さ〜む〜い〜〜腰がい〜た〜い〜」と悲痛な声を出しやがる。はいはいはいはい。で、ショックだったのは外側の窓を拭いて内側の窓を拭こうとしたら、外側の窓がどれもこれも微妙に汚水の跡?みたいなのがついていてがっくりしましたわ。もちろん乾拭きしてるのに。あ〜〜、乾拭きになってないのね。乾拭き雑巾は何枚も用意しなきゃなのね。もしくは水を吸わないのか?掃除の合間に買い物に行く、ここで父の出番だ。一緒に行く。躊躇していたお米も買う。お米も灯油も先延ばししていたら上がる一方だ。で、帰ってお昼ご飯、母が以前買っていた一口カルビステーキとやらを解凍していたのだ。これはそのまま焼いても母には噛みきれなかった。なので細く切ってチャーハンにした。う〜ん、でもダメだった。最初は食べる努力をしていた、でも歯に圧がかかるのが嫌なのかな?小さい肉片を全て避けて食べていた。う〜ん、いけると思ったのだが…無理か。食後はまた黙々と掃除だ。父は台所居眠りしつつテレビを見ていた。夕方前に切り上げて父を散歩に誘ったが「たいぎいなぁ」と断られた。少しは動いたほうがいいのになぁ。まぁ寒いし、しょうがないか、と散歩はやめにして再び掃除に勤しんだ。もうくたくたですわ。晩ご飯、冷凍のサーモンパイ包をオーブンで焼いた。うわーー、楽だ!予熱してあとは入れてスイッチ押すだけだ。ほのかにバターのいい匂いを漂わせながら焼きあがってくれる。ビールも飲んじゃおう、と2日続けて飲んでしまった。夜香る黒エールだ。うん、程よく軽い、おいしい。パイ包みな、なんかさ、私、皮(パイ)担当みたいになってしまった(笑)や、いいんですよ、パイ皮おいしい!そうやって1日が終わっていった。あ、母は相変わらず膝を庇ってヨロヨロと歩いていた。認知症の父は常にそのヨロヨロ具合を指摘していた「なんか〜〜びっこひきょん?」と母を見るたびに言うので、母はうんざりした様子だった。母にとっては労りの言葉は年寄り扱いに思えるらしい。なので黙って見守る式で…。そして最後に黒豆の下準備だけした。うん。平和。